エベレストトレッキング

2012.11.30 大谷 浩二

本書は、エベレストトレッキングに単独でいこうとするものへの指南書である。 筆者は、2012.10.23 – 2012.11.12 の24日をネパールに滞在し、最も費用のかからない方法を実施した体験をまとめたものである。

タイ航空 11万円
アグニエアー 140USD 往復 2万3千円
食費、宿泊費 1日 2000円 x20日
カトマンズ食費、宿泊費 1万円
TIMS登山許可証  1700円
Everest B.C 登山入山料 3000円
合計 約20万円

以下に、エベレストトレッキング24日間を20万円弱でいく方法を紹介する。 本書は、有料500円で、クレジットカードで購入していただきたい。

2015年の10月11月に検討させれているかたは是非すべて読んで役にたててほしい。  写真類は本書で確認ください。
時期: 10月11月が最も天気が安定して過ごしやすい、ただしたくさんの登山者が世界中からこの時期にやってくる。カトマンズールクラ間のチケットがとりにくくなる。
登山者: 東ヨーロッパ、ロシアが圧倒的に多い。ウズグベキスタン、チェコ、ノルウェー、など オーストラリア、アメリカ、カナダ、タイに何人か会話した。
でも基本的に多いのは日本人、Everest B.C にいったドイツ人がいうには50%は日本人、ドイツ人は、20%らしい。おそらくChina,Korea,Japaneseをまとめて日本人といっていると思うが。

気候: Kathmandu は盆地なので暖かい、最高25度、最低15度くらい。10月23日で半袖の人もいる。祭りの時期で4日は祭日となる。
Luklaは標高2840mなので急に寒くなる最高15度、最低5度くらい。
Namche は標高3440m 最高10度、最低3度くらい。
Machhenuo は標高 4470m 夕刻に雪がふり一面真っ白になる。

Gyoko は標高 4790m 日の当たるところは気持ちいいが夜は部屋のペットボトルが凍る
Lobuche B.C は標高 5300m 午前中は風がなく気持ちいいが昼から風が出て体感温度が下がる。15時にハイキングしている人はほとんどいない。宿に落ち着いて暖炉に火が入るのを大勢待っている。たいてい17時に一回目の燃料投入(ヤクの糞)。
儲かっている?宿は早くから煙突から煙を出し、登山客を誘惑する。 電源: 4000m以上は太陽光発電で大きな蓄電池に蓄え、部屋の証明はLED でまかなう。 カメラのバッテリー充電くらいは、30分100.RP(100円)でしてくれる。筆者は、ポータブルソーラーチャージャーを持っていき太陽光がたくさんあり十分充電できた

トイレ事情: トイレは日本の山と同じようにティッシュは流さない自分で横にくんである水で流す。 水が凍っているときは**********は重宝する。日本から大量に持参すべし。

カトマンズ到着後すること: TIMSに行きEverest B.C までの登山許可書を発行してもらう。 TIMSは休日は09:00-12:00しか開いていない Thameに以前はあったが今は南の方にある 全日程分ポーターを雇うことが無いのであれば、個人用のTIMSの許可証を個人で取得すること。写真2枚 パスポートサイズ と 1750.RP (20USD)と申請書(その場で記入)が必要。アンナプルナにもいく場合、入山料2000.RPはここで徴収するので追加で別用紙に申請する。エベレスト入山料3000.RPは、LuklaとNamcheの間のMonjoの検問所で支払う。 TIMSの許可書にサインし領収書が貼らせる。
Thameにある旅行社はローカルガイドポーターを雇うことが目的なのでグループ用のTIMS許可証しか持っていないので無駄な時間を取らないように。 TIMS許可証がとれれば、Lukla行のチケット購入、Thameにある旅行社で頼むと10%余分に取られる 普通の航空会社で通常価格で購入できる 筆者はQutar航空取り扱い旅行社のような所で購入した。極力、往復で購入のこと。帰りの飛行機が一週間前から満席になることがある。
海外旅行の鉄則であるが最初の2泊は予約しておくべき。 ロストバゲージに対応出来る。 ネパールの水に慣れること(バクテリアを胃の中に生成)が必要。 現地での予約事項に専念出来る。 TIMSの場所はこちら

 

水事情: Namche 3440m は大きな村なので水は豊富であるが、鉄分が多くドリップコーヒーを作っても鉄臭くておいしくない。Cafeでコーヒーを飲んでみたがおいしい。濾過装置を使っていた。Bakery で焼きたてパンを食べるが小麦がよくないのかパサパサでおいしくない。しかし昼食などの行動食で必要なので大量に買った。 Phorte Tenga 3680m では沢水があったので山の水を感じ美味しい。ただしここが最後できれいな水のない世界へとなる。

ペットボトル 1 Liter 20.RP Kathmandu が、Machhenuo 4470m では300.RP、 Gyokoでは400.RP に跳ね上がる。ポーターが運んでいるから仕方がない。 Kitchenで、空のペットボトルを差し出して、Drinking Waterを頼むとゴミまじりの水が出てくる。つまり近くの池から汲んできたもの。 チソバ二(Cold Water) かタットバ二(Hot Water) かを聞かれる。 スモールポットで紅茶を頼んでもにおうのでショウガ入り紅茶にすることをお勧めです。
朝、顔や耳、首などを洗うために、洗面器にタットバニを入れてくれる。100.RPから300.RP宿によって対応がまちまち。無料のところもある。 宿泊料が、100.RP (見るからに掘建て小屋)から 500.RP (石造りでしっかりしておりふかふかの布団がある)あるが高いところはお湯が無料となるので結局いいところに宿を選択するべき。

 

シャワー: Luklaでは、Hot Showerの看板をたくさん見かけた。相場は500.RP 約5分間。 日中の暖かい時に、透明のアクリル版で囲った小屋の天井にバケツ一杯分のお湯を入れてくれる。お湯は太陽光を集めて沸かす。現地の人でも一週間に一度くらいしか利用しない。

 

宿泊所: 看板はすべてRestaurant and Lodge xxxx m (高度)と書かれている。 宿泊料は、100.RPから500.RPとべらぼうに安いが夕食、朝食はここで食べないといけないルールとなっており(食べなかったら1500.RPを請求と表記されている)夕食500.RP、 朝食300.RP、ショウガ茶スモールポット400.RPで、2000.RP弱が一泊で必要。 一日2000円で生活できるので、ここはパラダイスと落書きがあった。 ビールは、500.RPから700.RPでサンミゲールとタブログがおいてあるが寒くて飲んでいる人を見かけない。ポテトフライ400.RPとは良く合う。 シングルルームはたまにあるがツインルームが基本で、日本人はドイツ人と相部屋にされることが多いらしい。筆者は相部屋になるくらいならテント持参しているので野宿と決めていたが相部屋を要求されたのが一回だけで、テントでも布団を無料で貸してくれる。
部屋には暖房はない。マットレスだけがある。部屋でガスストーブを使っていいといってくれるところがあるがスープを作って飲んでいても寒くて暗くて落ち着かないのでみんなが集まるダイニングルームに落ち着く。


ガイド、ポーターは別の専用の部屋が用意されており、食事も無料のようでした。 なのでガイドは良い部屋、食事が提供される宿にお客さんを案内するすることになります。 洗面所の水が出る間に、確保しておくと良い。朝になると出ないことが多い。いい宿泊所は、大きめの村にしかありません。布団が必ずあるわけでもないのでマイナス5度まで対応のいい寝袋を持っていくことをお勧めします。

エベレストループ: 大抵の登山者は、Namche 3440m, Periche 3930m, Lobuche 5000m, Kala Patter に向かうかCho La pass 5330m に向かいGyoko 4790m, Machhenuo 4470m, Tenga 3680mと反時計回りに進むのが圧倒的に多い。よってほとんど相部屋にされたといっていた。 筆者は、時計回りに進んだので相部屋を要求されたのは、Dzonglha だけであった。 Kala Patter PeakよりGyoko Peakの方がきれいという声も多く聞かれたので、時計回りをお勧めする。確かにエベレスト街道メインルートであるため人、ヤクが多く、つまり埃が非常に多い。Cho La passの登りが大変であるが、Dragnug(テンガ)で前日にポーターを予約しましょう。

ボーター: 彼らは人間ではないと思った。20Kgのバックパックを3つ(三人分)束ねて急坂を、通常6時間かかるところを2.5時間ですっ飛んでいく。全く荷物のない3人は、3時間かかった。 一日、1000.RPから1500.RP であったが年々上がっている様子。

高山病: 幸い筆者は高山病にならなかった。耳鼻科でダイアモックスDIAMOXを処方してもらい高度をあげる日の朝に飲んでおり、高度あげるとき500m以内にすることとアドバイスされる。500m以内とは宿泊する場所のことで日中の最高地点ではない。ただし、夜中に数回トイレに行くようになる。
頭抱えて鼻水している人をよく見た。若い欧米人女性に多い、苦しそう。 夕方、ポーターに担がれて下山する人も見た。 寝ている間に息が苦しくなるとき、大量に深呼吸を繰り返すと楽になる。しかし湿度がゼロに近いので吸い込むと喉が痛くなる、タオルをのせると和らぐが深く息ができない。 朝に、洗面器にお湯を入れてもらい頭から突っ込むと生き返る。 指が汚れているときつけておくと綺麗になる。 高山病に見える人に、宿の人はガーリックスープを勧めてくる。飲んでみると夜中じゅう顔がかっかしてくる、お試しあれ。

着替え: 日中の行動服と睡眠用だけで足りる。汗をかくことがあまりない。22日間はき続けた登山用ズボン(一万円くらいの消臭機能入り)はそのまま関西空港についても全く臭わない。

地図の誤り1: Gyoko first lake から Dragnug(タンガ)Cho La passの手前にトレイルがあるように書かれているが、氷河湖が道をふさいでおり5mほど跳べばいいのだがいけない。 たくさんの足跡がある。筆者はおかしいと思い Gyokoまで戻り一日ロスした。 強行突破して靴を濡らして、二日間宿で乾かしているノルウェー人がいた。 渡れないので、Machhenuo に下ってから Dragnug に登り直したカップルもいた。 大きなガイドつきの団体についていくと正解が見える。
この旗が目印になる。Cho La passからの場合、ここまで北上のこと。

地図の誤り2: Lobuche Villageから Lobuche Base Campのルートは、まっすぐB.Cに向かうようになっているが50度の岩壁を横断するはめになる。左に大きく回りCho La passからのトレイルに向かう。するとジグザグのトレイルが見えるようになる。
Lobuche Base Campに水があるとの情報であったが、わき水のように出ている美味しそうな水は凍っていた。

停電: Blackoutは頻繁に起こる。Namcheで夜7時頃、夕食後の町のネオンに繰り出そうとする頃バチンという大きな音とともに真っ暗闇になる。スタッフの人は手慣れたものですぐにローソクに点火し至る所に設置する。1−2時間は続く。 4000m以上は基本的にいつも停電、夕食時の明かりが蓄電池によるもので以降、自然に消灯。
KathmanduのThamelでも停電は起こるが、2系統の配線があり一方は落ちないようになっているので非常灯のように動作している。 これでは、経済発展は難しいと思うが現地の人はそれを望んでいないように感じられた。
以上であるがまだまだ伝えなければならないことがあると思うが、メールにてアドバイスをしたいと思う。